💡要約
すべてを完璧にやろうとすると、いつか心も体も限界を迎えます。私も仕事・子育て・副業を同時に抱え、常に時間に追われていました。そこで学んだのは、「やらないことを決める勇気」です。何かを手放すことで、本当に大切なことに集中できます。頑張ることよりも、選ぶこと。限られた時間の中で、すべてを手に入れようとするより、何を守るかを決める方が、結果的に人生の満足度は高くなります。
はじめに
仕事、子育て、副業。
どれも大切で、どれも中途半端にしたくない。
そんな想いから、私はすべてを“全力でやろう”としていました。
朝は子どもを送り出し、日中は仕事に集中。
夜は家事と育児、子どもが寝た後に副業の作業。
気づけば、1日の終わりに残っているのは「疲労」と「焦り」だけでした。
“完璧にやらなければ”という思い込みが、自分を追い詰めていたのだと思います。
でも、ある日ふと気づきました。
「完璧にやろうとするほど、何も満足にできていない」と。
そこから少しずつ、“手放す勇気”を持つようになりました。
完璧主義をやめて、タスクを取捨選択する。
できないことは「できない」と伝える。
そうすることで、逆に心に余裕が生まれ、結果的にパフォーマンスも上がっていったのです。
本記事では、そんな私の経験をもとに、「すべてを抱え込まない働き方」について考えていきます。
課題・問題点
“全部やる”ことがゴールになっていた
気づけば、仕事・家族・副業、すべてに対して「全部やらなきゃいけない」という思いにとらわれていました。
責任感が強い人ほど、「自分がやらないと回らない」と感じやすいものです。
でも実際には、“全部やること”が目的化してしまうと、本来の目的を見失います。
たとえば、仕事は「成果を出すため」にあるのに、タスクをこなすこと自体が目的になっていたり。
家事は「家族の快適な暮らしのため」なのに、完璧にこなすことに囚われたり。
結果、どの分野も中途半端になり、心の疲労ばかりが積み重なっていきました。
徐々に「頼める仕事」を自分から手放す
そんな中で気づいたのは、“手放すことも実力のうち”だということです。
責任感がある人ほど、人に頼むことを「申し訳ない」と感じてしまいます。
でも、それが結果的にチームや家族全体を疲弊させていることもあります。
「この仕事は他の人に任せても大丈夫」
「自分じゃなくてもできる」
そう思える仕事を、少しずつ“自分の手から離す”ことが、長く働くうえで大切です。
もちろん、最初は勇気がいります。
でも、人に任せてみると意外とスムーズに進み、「自分が抱えていた負荷は、思っていたより小さくなかった」と実感するはずです。
“全部できる人”になろうとするほど、自分の不得意に苦しむようになります。
誰しも得意・不得意があります。
でも、不得意を無理に埋めようとするより、得意を伸ばして補い合う方がはるかに生産的です。
私は苦手なタスクを手放すことで、心の余裕が生まれました。
「自分が不得意なこと」を認めることは、決して弱さではありません。
むしろ、それを共有し、チームや家族の協力を得ることができれば、関係性はより強くなります。
“全部を抱えない”ことで、ようやく本当に大切なことに集中できるようになるのです。
実践・ステップ
ステップ1: 「自分がやるべきこと」を明確にする
まずは、自分の中で“やることリスト”をすべて書き出します。
仕事・家庭・副業・プライベートを含め、どんなに小さなことでも構いません。
次に、それを3つに分類します。
- 自分がやるべきこと(自分にしかできない、得意なこと)
- 任せられること(他の人でもできる、教えれば任せられること)
- やらなくてもよいこと(誰も困らない、やめても支障がないこと)
この作業をすると、「自分で抱えすぎていたこと」に気づきます。
特に3番目の“やらなくてもよいこと”を意識的に減らすだけで、心の余裕が大きく変わります。
ステップ2: 苦手を“伝える習慣”を持つ
苦手を隠すのではなく、早めに共有することが大切です。
「これが少し苦手で、助けてもらえると助かります」と伝えるだけで、チームの空気は柔らかくなります。
仕事ではもちろん、家庭でも同じです。
「家事のこの部分は得意じゃない」「時間の使い方を見直したい」とオープンに話すことで、家族内でも協力体制が築けます。
完璧を目指すより、苦手を共有して“分担の最適化”をする。
それが、チームでも家庭でも、長く続く関係のコツです。
ステップ3: “減らす勇気”を持つ
本当に大切なことに集中するためには、“やめることを決める勇気”が必要です。
たとえば、
・SNSやメールのチェック回数を減らす
・完璧な家事を目指さず「7割でOK」と割り切る
・副業も複数抱えず、一つに集中する
やめることは、悪いことではありません。
むしろ、余白を作るための“戦略的撤退”です。
“手放す”というのは、単に減らすことではなく、“選ぶ力”を磨くことでもあります。
何をやらないかを決めることで、自分の人生における優先順位が明確になります。
まとめ
かつての私は、仕事も家庭も副業も「全部やらなきゃ」と思っていました。
でも、どれも中途半端になり、結果的に自分も家族も疲れてしまった。
そこから学んだのは、「頑張る」より「手放す勇気」を持つ方が人生がうまく回るということです。
完璧を目指すのではなく、優先順位をつけて「今、大切なこと」に集中する。
苦手を隠すのではなく、共有して助けてもらう。
そうすることで、仕事の成果も家庭の関係も、どちらも良くなっていきます。
“すべてを抱え込む”ことは、強さではなく、時に不自由さでもあります。
本当に大切なのは、「何を持つか」ではなく、「何を手放すか」。
手放すことで初めて、余白と余裕が生まれます。
そしてその余白が、新しい挑戦や幸せを迎えるスペースになるのだと思います。

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