仕事・子育て・副業。全部やろうとした私が見つけた“手放す勇気”

すべてを完璧にやろうとすると、いつか心も体も限界を迎えます。私も仕事・子育て・副業を同時に抱え、常に時間に追われていました。そこで学んだのは、「やらないことを決める勇気」です。何かを手放すことで、本当に大切なことに集中できます。頑張ることよりも、選ぶこと。限られた時間の中で、すべてを手に入れようとするより、何を守るかを決める方が、結果的に人生の満足度は高くなります。

 


仕事、子育て、副業。
どれも大切で、どれも中途半端にしたくない。
そんな想いから、私はすべてを“全力でやろう”としていました。

朝は子どもを送り出し、日中は仕事に集中。
夜は家事と育児、子どもが寝た後に副業の作業。
気づけば、1日の終わりに残っているのは「疲労」と「焦り」だけでした。

“完璧にやらなければ”という思い込みが、自分を追い詰めていたのだと思います。
でも、ある日ふと気づきました。
「完璧にやろうとするほど、何も満足にできていない」と。

そこから少しずつ、“手放す勇気”を持つようになりました。
完璧主義をやめて、タスクを取捨選択する。
できないことは「できない」と伝える。
そうすることで、逆に心に余裕が生まれ、結果的にパフォーマンスも上がっていったのです。

本記事では、そんな私の経験をもとに、「すべてを抱え込まない働き方」について考えていきます。

 

“全部やる”ことがゴールになっていた


気づけば、仕事・家族・副業、すべてに対して「全部やらなきゃいけない」という思いにとらわれていました。
責任感が強い人ほど、「自分がやらないと回らない」と感じやすいものです。

でも実際には、“全部やること”が目的化してしまうと、本来の目的を見失います。
たとえば、仕事は「成果を出すため」にあるのに、タスクをこなすこと自体が目的になっていたり。
家事は「家族の快適な暮らしのため」なのに、完璧にこなすことに囚われたり。

結果、どの分野も中途半端になり、心の疲労ばかりが積み重なっていきました。

 

徐々に「頼める仕事」を自分から手放す


そんな中で気づいたのは、“手放すことも実力のうち”だということです。
責任感がある人ほど、人に頼むことを「申し訳ない」と感じてしまいます。
でも、それが結果的にチームや家族全体を疲弊させていることもあります。

「この仕事は他の人に任せても大丈夫」
「自分じゃなくてもできる」
そう思える仕事を、少しずつ“自分の手から離す”ことが、長く働くうえで大切です。

もちろん、最初は勇気がいります。
でも、人に任せてみると意外とスムーズに進み、「自分が抱えていた負荷は、思っていたより小さくなかった」と実感するはずです。

 


“全部できる人”になろうとするほど、自分の不得意に苦しむようになります。
誰しも得意・不得意があります。
でも、不得意を無理に埋めようとするより、得意を伸ばして補い合う方がはるかに生産的です。

私は苦手なタスクを手放すことで、心の余裕が生まれました。
「自分が不得意なこと」を認めることは、決して弱さではありません。
むしろ、それを共有し、チームや家族の協力を得ることができれば、関係性はより強くなります。

“全部を抱えない”ことで、ようやく本当に大切なことに集中できるようになるのです。

 

ステップ1: 「自分がやるべきこと」を明確にする


まずは、自分の中で“やることリスト”をすべて書き出します。
仕事・家庭・副業・プライベートを含め、どんなに小さなことでも構いません。

次に、それを3つに分類します。

  1. 自分がやるべきこと(自分にしかできない、得意なこと)
  2. 任せられること(他の人でもできる、教えれば任せられること)
  3. やらなくてもよいこと(誰も困らない、やめても支障がないこと)

この作業をすると、「自分で抱えすぎていたこと」に気づきます。
特に3番目の“やらなくてもよいこと”を意識的に減らすだけで、心の余裕が大きく変わります。

 

ステップ2: 苦手を“伝える習慣”を持つ


苦手を隠すのではなく、早めに共有することが大切です。
「これが少し苦手で、助けてもらえると助かります」と伝えるだけで、チームの空気は柔らかくなります。

仕事ではもちろん、家庭でも同じです。
「家事のこの部分は得意じゃない」「時間の使い方を見直したい」とオープンに話すことで、家族内でも協力体制が築けます。

完璧を目指すより、苦手を共有して“分担の最適化”をする。
それが、チームでも家庭でも、長く続く関係のコツです。

 

ステップ3: “減らす勇気”を持つ


本当に大切なことに集中するためには、“やめることを決める勇気”が必要です。

たとえば、

・SNSやメールのチェック回数を減らす
・完璧な家事を目指さず「7割でOK」と割り切る
・副業も複数抱えず、一つに集中する

やめることは、悪いことではありません。
むしろ、余白を作るための“戦略的撤退”です。

“手放す”というのは、単に減らすことではなく、“選ぶ力”を磨くことでもあります。
何をやらないかを決めることで、自分の人生における優先順位が明確になります。

 

かつての私は、仕事も家庭も副業も「全部やらなきゃ」と思っていました。
でも、どれも中途半端になり、結果的に自分も家族も疲れてしまった。

そこから学んだのは、「頑張る」より「手放す勇気」を持つ方が人生がうまく回るということです。

完璧を目指すのではなく、優先順位をつけて「今、大切なこと」に集中する。
苦手を隠すのではなく、共有して助けてもらう。
そうすることで、仕事の成果も家庭の関係も、どちらも良くなっていきます。

“すべてを抱え込む”ことは、強さではなく、時に不自由さでもあります。
本当に大切なのは、「何を持つか」ではなく、「何を手放すか」。

手放すことで初めて、余白と余裕が生まれます。
そしてその余白が、新しい挑戦や幸せを迎えるスペースになるのだと思います。

 

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